はじめに
こんにちは。メンバーズルーツカンパニーのデザイナー、田中です。
近年、企業や個人のWebサイト制作の現場で「Studioで十分」といった声を耳にする機会が増えてきました。
かつてはフルスクラッチやWordPressでの構築が主流だったWeb制作において、ノーコードツールであるStudioが注目されているのは、単なる流行ではないでしょう。
本記事では、Studioが“十分”と言われる背景や、実際の現場でどのように活用されているのかについて、制作の現場視点から詳しく掘り下げていきます。
こんにちは。メンバーズルーツカンパニーのデザイナー、田中です。
近年、企業や個人のWebサイト制作の現場で「Studioで十分」といった声を耳にする機会が増えてきました。
かつてはフルスクラッチやWordPressでの構築が主流だったWeb制作において、ノーコードツールであるStudioが注目されているのは、単なる流行ではないでしょう。
本記事では、Studioが“十分”と言われる背景や、実際の現場でどのように活用されているのかについて、制作の現場視点から詳しく掘り下げていきます。
Studioは2018年の正式リリース以来、機能アップデートを重ねながら、単なるノーコードツールにとどまらない領域に進化してきました。
例えば、以下のような機能面の充実が挙げられます:
これらの機能により、従来「ノーコードだとここまではできないよね...」と言われていた領域にも踏み込むことが可能になっています。
とはいえ、私たちが実際の制作案件で使ってきた中で感じるのは、「できることが多い」こと以上に、「できないことの見極めがしやすいツール」でもあるという点です。
たとえば、「Studioって、細かいデザインもできるらしいけど、実際どうなの?」という声。
たしかに、Figmaに近い操作感で、見た目の自由度は高いです。しかし、要素の配置ルールが設計されていないと、逆に崩れやすいという側面もあります。
制作ルールが曖昧なまま触ると、「一見きれいだけど、実は整っていない」という状態に陥ることも。
コンポーネント機能を活用することで、あらかじめ設計ルールに基づいた制作を行うことができます。 そのため、自由度が高いからこそ、設計段階での整理がとても重要だと感じています。
また、CMS機能について「複数人で運用できる」と紹介されることも多いのですが、実際には「どの人が、どのページまで編集できるか」といった細かい制御はできません。
たとえば、広報チームと採用チームがそれぞれ別のページを担当していても、全員がすべてのCMS項目を編集できてしまう仕様です。
そのため、「自分が担当していないページまで触れてしまうのはちょっと不安…」という声が出ることもあります。
そうした場合は、CMSの構成を“担当者ごとに扱いやすい形”に設計する工夫が必要になります。
たとえば、コンテンツの分類をよりシンプルにしたり、記事の管理画面で迷いにくくなるよう命名ルールを統一したりといった設計上の配慮が有効です。
Studioは操作が直感的であるぶん、「どう組めば、あとから運用しやすくなるか」まで見据えた構造づくりがとても重要です。
このように、「できること」も「できないこと」も見えやすいツールだからこそ、導入前に“何をしたいか”が明確であればあるほど、成功しやすいと実感しています。
Studioは、すべてを魔法のように解決してくれるツールではありませんが、「ここまでなら無理なくできる」というラインを把握しやすいぶん、判断と設計のしがいがあるといえるでしょう。
ここからは、実際の制作現場で「これはStudioならではだな」と感じた、明確な強みをいくつかご紹介していきます。
Studioが選ばれる大きな理由のひとつは、開発スピードとコストパフォーマンスのバランスです。
たとえば、採用サイトやサービス紹介サイト、キャンペーン用LPなどは、要件がある程度シンプルでありながら「見た目の訴求力」も必要なため、Studioが得意とする領域です。早く、きれいに、適正価格で作りたい—— そんなニーズにも非常にマッチしています。
Web制作におけるよくある課題のひとつが、納品後の運用ハードルです。
「少しテキストを直したいだけなのに毎回制作者に頼まなければいけない…」というのは、よくある話です。
従来は、ちょっとした文言の修正やページの追加でも制作者に依頼する必要があり、スピード感に欠けていました。その結果、情報が古くなってしまったり、Web活用が滞ってしまうケースも少なくありません。
Studioであれば、CMSや編集画面が直感的に操作できるため、非エンジニアの広報・採用・マーケ担当者でも簡単に更新作業が可能です。
「社内で簡単にページを追加したい」「採用ページをタイムリーに更新したい」といったニーズに対しても、その点でStudioは非常に有効な選択肢だと感じています。
継続的なコンテンツ運用に課題を抱える企業様にも、自走しやすいツールとしてご提案しやすいと感じています。
もちろん、すべてのWebサイトに対してStudioが万能というわけではありません。以下のような場合には、Studio単体では難しいこともあります。
このような要件を持つプロジェクトでは、Studio単体では機能が足りず、他ツールとの連携や開発ベースの構築が必要になることがあります。
ただし、それ以外の「情報発信型サイト」「採用サイト」「キャンペーンLP」などでは、Studioの機能で“十分以上”に対応できるケースがほとんどです。むしろ、過剰なCMSやフルスクラッチ構築にコストをかけすぎてしまうことの方が、企業にとっては大きな負担になる場合もあります。
「Studioで十分」という言葉の裏には、Studioが今のWeb制作に求められる以下の要素をしっかり満たしているという事実があります:
これらを踏まえると、特に中小〜中堅企業、立ち上げフェーズのスタートアップなどにとって、Studioは非常に理にかなったWeb制作ツールといえるでしょう。
さらに、頻繁なお知らせ更新が求められるような、情報更新頻度の高い大規模サイトでも、高い運用効率を実現します。
“ちょうどいいWebサイト”を、スピードと柔軟性を持って実現できる—— それが、いまStudioが支持されている理由です。
「Studioって、なんだか良さそうだな」と少しでも感じていただけた方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
メンバーズルーツでは、ノーコードツール「Studio」の導入支援から運用サポートまで、お客様のニーズに合わせたご提案が可能です。
また、「Studioの導入が自社に本当に合っているか分からない…」という方のために、数項目をチェックするだけで判断できる『Studio導入診断シート』をご用意しました。ご検討の際に、ぜひお役立てください。
「ノーコードCMS(Studio)導入診断シート」をダウンロードする
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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