はじめに
今回は、金融企業様への支援事例をご紹介します。
当初同社は、金融機関としての「絶対に揺るがない信頼性」を守りつつ、広報や採用の現場で「スピーディーに情報を発信したい」という、一見相反する願いをどう形にするかが課題でした。
そこで弊社が提案したのは、最新の「ヘッドレスCMS」という技術を使ってのリニューアルを提案しました。担当フロントエンドエンジニアの川西に聞きました。
プロジェクト概要
- まず、どんなクライアントやプロジェクトを担当されていますか?
今回のプロジェクトは、金融企業様のコーポレートサイトと採用サイトの全面リニューアルでした。
私はフロントエンドエンジニアとしてジョイン。開発要件定義書の作成や、CMS設計、フロントエンドの実装など、テクニカル面の部分で案件に携わりました。
クライアントの課題
- 当初、クライアントが抱えていた課題はどんなものでしたか?
最初にお話を伺った際、ご担当者様は「デザインの見せ方」と「日々の運用の安全性」という二つの大きな悩みを抱えていらっしゃいました。
ブランドの安心感が伝わりきらない
サイトのデザインからその信頼感や安心感が十分に伝わっておらず、もったいないな、と感じる状態でした。現場の運用が「職人芸」になっていた
以前のCMSは操作が複雑で、公開予約やプレビューなどの基本的な作業にも一苦労。
広報担当者の方々の業務を圧迫してしまっていたんです。セキュリティへの不安
金融機関として最も神経を使う「脆弱性対策」に、常にコストと時間が奪われていて、新しいことに挑戦する余裕が持てないという背景がありました。
取り組み内容
- その課題に対して、どのような支援や取り組みを行いましたか?
エンジニアとして、「技術で現場の負担をなくし、ブランドを輝かせる」ために、特に以下の3点に注力しました。
信頼をデザインで言語化する
企業の伝統あるカラーやロゴを大切にしながら、今の時代に合った「専門性」と「清潔感」を感じさせるデザインをご提案しました。訪問した方が直感的に「ここは信頼できる」と思えるような、情報の整理と導線づくりを徹底しています。「守り」を固めるヘッドレスCMSの導入
金融機関の厳しいセキュリティ基準をクリアするため、あえて「管理画面」と「表のサイト」を切り離すヘッドレス構成を選びました。これにより、従来のCMSで不安の種だった攻撃リスクを大幅に下げ、安全かつモダンな基盤を構築できました。「自分たちで育てられる」ための徹底サポート
「納品して終わり」にはしたくなかったので、誰でも迷わず触れるシンプルな操作画面を設計しました。また、操作レクチャーの様子を動画にしてお渡しすることで、将来新しい担当者さんが加わった時も、その動画を見るだけで安心して引き継げるように工夫しています。
成果と変化
- 支援を通して、どんな成果や変化がありましたか?
リニューアル後、お客様のWebサイトは「守るべきもの」から「活用する武器」へと劇的に変わりました。
自信を持って見せられるサイトへ
採用候補者やビジネスパートナーの方々からの反応が目に見えて良くなり、企業としての誇りを感じられるサイトになったと喜んでいただけました。「思い通り」に動かせる喜び
管理画面がシンプルになったことで、担当者様が「自分の好きなタイミングで、思った通りに」情報発信ができるようになりました。現場のストレスが消えたことが、私としても一番嬉しかったです。保守の時間が「ゼロ」に
面倒なシステムアップデートの手間がほぼなくなり、その分、より良いコンテンツを作るためのクリエイティブな時間へとシフトしていただけるようになりました。
学びと気づき
- プロジェクトや日々の支援を通して、どんな学びがありましたか?
このプロジェクトを通じて、「セキュリティを厳しくすること」と「使いやすくすること」は、決して諦める必要はないんだと改めて確信しました。
金融系企業様という高いハードルがある環境だからこそ、技術の選び方ひとつで、現場の皆さんの働き方をここまでポジティブに変えられる。エンジニアとして、大きなやりがいを感じた瞬間でした。
今後の展望
- 今後、挑戦したいことや取り組みたいテーマはありますか?
せっかく強固で使いやすい基盤が整ったので、今後はこのサイトをどんどん活用して、さらに企業のファンを増やしていくお手伝いをしたいと思っています。数字で見える結果はもちろんですが、これからもお客様の「やりたい」に技術で寄り添い、共にサイトを成長させていければ嬉しいですね。
